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異常行動が日常行動のオンナ【完結】
第8章 姉と妹の決着/イカレ勝ちしたもの
正樹が出張で不在の桜木家には、ツグミのかわいらしい喘ぎ声が響いていた。
「ああ~ん、ああ~、ケン、中に出しちゃダメよ!」
「じゃあ、顔にぶっかけてやる!」
ケンはセックスになると荒々しく、兄とは対照的だった。
ツグミには、どちらとのエッチも好きだった。
カラダだけではなく、好きな気持ちもどっちとも言えなかった。
「ツグミ…、あの日、お前とのことはウソだったと認めなかったが、お姉さん、知っていた。ならさ、お姉さんにはホントのこと言えばよかったかな」
「ううん。あなたには私との約束守ってもらって、私は嬉しいよ。これからも守ってよ。お兄さんにも、本当のことは言っちゃダメ。私の体奪おうとしたの、私から頼まれた嘘だったなんて」
「わかってるさ。でもさ、兄貴、ツグミのこと好きになってる気がするんだよ。オレたちがお互い好きなのは気づいてても、体の関係までは知らないからさ。近いうち言わなきゃな」
「うん、そのうちね」
”ゴメンね、ケン…。私、今と同じこと、昨夜お兄さんにもベッドの中で言われたわ。で、同じように答えたわ。その内にって…”
ツグミはこの時、兄と弟、どちらを次の雨雲にするか迷っていた。
もっとも、どちらを選んでももう片方は予備の雨雲にするつもりだったが…。
そして彼女は自覚していた。
”私の心を冷やし続けてきた雨は確かに止んだよ。でもさ…、その凍え切った心は既に病んでいたの。私は桜木兄弟の体を往復して、そのことを悟った…。お姉ちゃん…”
異常行動が日常行動の女
ー完ー
「ああ~ん、ああ~、ケン、中に出しちゃダメよ!」
「じゃあ、顔にぶっかけてやる!」
ケンはセックスになると荒々しく、兄とは対照的だった。
ツグミには、どちらとのエッチも好きだった。
カラダだけではなく、好きな気持ちもどっちとも言えなかった。
「ツグミ…、あの日、お前とのことはウソだったと認めなかったが、お姉さん、知っていた。ならさ、お姉さんにはホントのこと言えばよかったかな」
「ううん。あなたには私との約束守ってもらって、私は嬉しいよ。これからも守ってよ。お兄さんにも、本当のことは言っちゃダメ。私の体奪おうとしたの、私から頼まれた嘘だったなんて」
「わかってるさ。でもさ、兄貴、ツグミのこと好きになってる気がするんだよ。オレたちがお互い好きなのは気づいてても、体の関係までは知らないからさ。近いうち言わなきゃな」
「うん、そのうちね」
”ゴメンね、ケン…。私、今と同じこと、昨夜お兄さんにもベッドの中で言われたわ。で、同じように答えたわ。その内にって…”
ツグミはこの時、兄と弟、どちらを次の雨雲にするか迷っていた。
もっとも、どちらを選んでももう片方は予備の雨雲にするつもりだったが…。
そして彼女は自覚していた。
”私の心を冷やし続けてきた雨は確かに止んだよ。でもさ…、その凍え切った心は既に病んでいたの。私は桜木兄弟の体を往復して、そのことを悟った…。お姉ちゃん…”
異常行動が日常行動の女
ー完ー