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第1章 その１

その１
藤本マナブ



レオナとはもう３年になる。
オレはこの女の絶頂に達する際のイキっぷり、反応が偉く気にいってる。


何しろ、”ああーん、ダメ～”とかの通り一遍のフレーズにしても、キンキンキララのアニメ声なのに、ケモノの雄たけびさながらに大絶叫なのがたまらない。


何と言ってもコイツは、合体してる相手のことなど完全無視で、前戯はともかく、少なくともイクときは己の快感のみで乱れ狂ってるんで、こっちがイク時、何よりコーフンするんだ。


オルガスムに達しようって段階で、大げさに腕を体に巻き付けてきたり、髪を撫でまわしたりしながらアヘアヘのたまわれても、オレ的には興ざめするんでね。
これがオレの変わらぬ性癖だわ。
昔からの…。


そういった意味では、レオナとのセックスの相性は抜群にいい。
なんで、小生意気で金使いの荒い女だが、なかなか離れられないってことでね。


ところがだ…。
ここ最近、レオナのイキざまがヤツらしくない。
いや、アイツじゃない…、そんな感じなんだ。


特に一昨日はもう完全、ヘンだった。


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