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絶頂霊
第11章 その11
絶頂霊/その11
藤本マナブ
麻酔だか催眠だかからの目覚めは、現実に戻ったという感触だった。
要は夢を見ているような感覚は、現実から一時連れ出されていた…。
俺はすんなりそう解釈した。
ある理由で…。
意識を取り戻して目を開けると、デスクに座っている牧野ヒロコの背中が飛び込んできた。
すでに服を着て、何やらパソコンの打ち込み中らしい。
「先生…」
「ああ、藤本君。お目覚めのようね(微笑)」
「はい。で…、終わったんですかね?」
オレはまだ頭がぼうっとして体も重ったるかったが、全裸のカラダにかぶさったシートを拭って半身を起こした。
「施術は完了したわ。今、お話しするから、服を着てください」
ベッドに腰掛けてる俺に、彼女は事務的ながら、ちょっと施術前とは微妙に変化を感じる口ぶりでそう告げてきたんだが…。
***
まだハダカの上半身をさらっと撫でるように見回した(?)後、ちらっとだが、シーツに覆われた股間の当りにも視線を当ててたよ。
ほんの一瞬だったが、それでも先生の表情は確かに変わった。
その意味…、”それ”を俺は後日、衝撃を以って知ることになるんだけど…。
***
ヒロコ先生は俺が服を着た後、椅子に座ったまま口を開いた。
「あのね、まずはここであなたに最低限、それと藤本さんにだけ、ぜひ知っておいてもらいたい事を話したいの。その後で、応接で待ってる彼女を交えて説明する。それでいいかしら?」
彼女はやや神妙な顔つきでね…。
なんか、意味ありげだったが、俺は承諾した。
ある意味でヘンな期待感を持ってたのも、正直あったが…。
まあ、その根拠は今の言葉にさっきの目線と表情…、これが関係アリと見てね。
で…、案の定ではあったんだが、ちょっと”中身”はサプライズというか、”えー!”ってきたわ。
***
藤本マナブ
麻酔だか催眠だかからの目覚めは、現実に戻ったという感触だった。
要は夢を見ているような感覚は、現実から一時連れ出されていた…。
俺はすんなりそう解釈した。
ある理由で…。
意識を取り戻して目を開けると、デスクに座っている牧野ヒロコの背中が飛び込んできた。
すでに服を着て、何やらパソコンの打ち込み中らしい。
「先生…」
「ああ、藤本君。お目覚めのようね(微笑)」
「はい。で…、終わったんですかね?」
オレはまだ頭がぼうっとして体も重ったるかったが、全裸のカラダにかぶさったシートを拭って半身を起こした。
「施術は完了したわ。今、お話しするから、服を着てください」
ベッドに腰掛けてる俺に、彼女は事務的ながら、ちょっと施術前とは微妙に変化を感じる口ぶりでそう告げてきたんだが…。
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まだハダカの上半身をさらっと撫でるように見回した(?)後、ちらっとだが、シーツに覆われた股間の当りにも視線を当ててたよ。
ほんの一瞬だったが、それでも先生の表情は確かに変わった。
その意味…、”それ”を俺は後日、衝撃を以って知ることになるんだけど…。
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ヒロコ先生は俺が服を着た後、椅子に座ったまま口を開いた。
「あのね、まずはここであなたに最低限、それと藤本さんにだけ、ぜひ知っておいてもらいたい事を話したいの。その後で、応接で待ってる彼女を交えて説明する。それでいいかしら?」
彼女はやや神妙な顔つきでね…。
なんか、意味ありげだったが、俺は承諾した。
ある意味でヘンな期待感を持ってたのも、正直あったが…。
まあ、その根拠は今の言葉にさっきの目線と表情…、これが関係アリと見てね。
で…、案の定ではあったんだが、ちょっと”中身”はサプライズというか、”えー!”ってきたわ。
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