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感じさせて
第9章 シンヤ
「お腹、痛いとかないん?」



「うん、大丈夫」



「しんどなったら

いつでも言うてな?

このまましばらく

ドライブするから」




「優しいのね・・」




「当たり前や

うさちゃんのこと

好きやねんから」





前を見ていた俺は

運転しながら

ちらっと

うさちゃんに

目線を移すと



うさちゃんと目が合って



それから

うさちゃんは

黙って

すこし



うつむいていた




まだまだ

混みあった道を

走っていたけど



俺は

うさちゃんの手を

そっと握って



その握った手を

自分の

ひざの上に

置いた




優しく

その手を

包んだまま




俺は

運転を続けた



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