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感じさせて
第9章 シンヤ
車を停めた
ファミレスで
昼食をとりながら


俺はソワソワしていた


俺の部屋に
来てくれるのかどうか
うさちゃんの答えが
気になっていたから




さすがに
ファミレスで
隣に座ることは出来ず

正面に座って
食事をした



「なんだか……恥ずかしいね」



「ん?何が?」



「シンくんが
正面に座ってると

ちょっと恥ずかしい。」




「そうか?

俺は、うさちゃんが
よう見えて最高や。

あ、最高ではないな…

ホンマは隣におって
ちょっと
おさわりできる方が
えぇ。(笑)」



少し笑って
目線を落としたうさちゃんは
こんなことを言った



「隣に…

シンくんが隣にいると

ドキドキするけど



正面にいるよりも




安心してたかも


なんだか今は

・・・ちょっと不安。」




こんな近くにおるのに

不安?

俺には
ちょっと
不思議な言葉に聞こえた


何が・・・不安なんや・・




「ほな、隣いこか?

俺は、かまへんよ」




「ううん

いいよ、今はこのままで」




少し照れて
笑いながら
うさちゃんは
首を横にふった


そりゃそうだ


誰が見てるかも
わからん
こんなとこで


でけんよなぁ・・・




「なぁ、うさちゃん

やっぱり
俺の部屋いこ?

そしたら
ずっと
そばにおれる」




「・・・・」




「いや?」




「いやじゃ・・・ないよ」




「じゃあなんで

『うん』

って言うてくれへんの?」




「・・・・シンくんの・・」




「俺の?」







「・・・・・

やっぱり


今日はやめとく。




次、会う時まで


考えさせて?」





俺がなんなんや・・・


うさちゃんの
言いかけて

閉ざしてしまった
言葉が気になったけど




俺は



「分かった」



としか

言えなかった



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