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感じさせて
第15章 会いたい
駅まで歩いて15分
うさちゃんの手を握り
歩く
いつものように
俺がいつの間にか
先を歩き
うさちゃんが
少し後ろを歩く
なぜか
何も話をしなかった
うさちゃんは
俺の手を
ぎゅうっと
握っていた
風が冷たかった
でも
久しぶりに
2人で歩く
外の空気は気持ちよく
景色も新鮮だった
駅に着くと
手を離そうとする
うさちゃんを
引き寄せ
周囲も気にせず
優しいキスを
一度だけした
うさちゃんは
俺の胸に
おでこをつけて
また手を
ぎゅっと握った
そして
うさちゃんは
帰ってしまった