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感じさせて
第2章 トオル
何かをかき消すように

シャワーをあびて

夕食の準備にとりかかる




今日は・・・

食べてくれるかしら




だめ

そんなこと

考えちゃ




「今日は外で食べるから」

そう言われない限り

必ず夕食を作ると

決めていた





こんな風に

不仲になる前


主人のトオルは

私の料理が大好きで


「外で飲むより

家で飲んだほうが楽しいよ」


と、私の手料理を

何一つ残さず

おいしいと

食べてくれた





2人で食事をして

2人でお酒を飲む




それが楽しかった






その楽しかった頃の


トオルに






私は

戻って欲しかった





戻れるのなら

なんでもしようと





決めていた





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