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感じさせて
第18章 握りしめる
そう言って
久保木さんは
厨房の方へと
姿を消してしまった



夜のメニューなんて
一言も・・・



すこし
驚いて涙がひき


落ち着くために
アイスティーを
流し込む


聞きたいことは
山ほどあるのに
やはり忙しそうな
久保木さんを見て


こんな時間に
来てしまったことを
後悔した


しばらくすると
久保木さんが
メニューらしきものを
胸に抱いて
私に近づき





そして


小さな声でつぶやいた




「メニューの中に

心矢さんから預かった

お手紙が

はさんでありますから」







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