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感じさせて
第20章 決断
Side トオル




専務室で
俺の携帯電話が鳴った


発信元は探偵


秘書からの
内線電話でなないことに
若干の緊張が走る



「どうした」



「2人でいるところ
おさえました」



その言葉を
待っていたのに

とうとう
きてしまったか・・

そうも思う



「どこで」



「今、映画館に・・お2人で」



「映画?」



「はい、今から
画像をお送りします」



パソコンの前に座り
画像が届くのを待つ


あっという間に
データは送られ


画面一面に



2人が映し出された



ただとなりに
座っている



それだけの写真



偶然と言われれば
それですむ画像





でも


確実に


あのクソガキと
何かあるとう証拠




綺麗に
おしゃれをした妻が




そこに居た




映画が終わったら
2人の尾行を継続し
また連絡をするという
探偵の言葉を聞いて
電話を切り


パソコンを閉じた




今日も

天気がいい



上階にある専務室の
景色は気に入っている


椅子を反転させて
まぶしい
そこからの景色を
しばらく堪能する



それから
秘書に電話を入れ

しばらく
電話をつながないよう
指示をして

俺は
目を閉じた





ここ数日


ずっと考えていることを







また

ぐるぐると


考えはじめていた








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