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感じさせて
第20章 決断
Side 心矢


渋滞を
やっと抜け出し


アパート近くに
タクシーが止まった



タクシーから降りて
俺の部屋まで
うさちゃんの
手を引いて歩く



「部屋に来るん

久しぶりやな?」




「うん」




「うさちゃん、あ、いや…

愛矢を連れてくるつもりや
なかったから

部屋、散らかってるけど
勘弁してな?」





「いいよ、気にしないで

それから・・・


呼びやすい方で
呼んでいいからね、名前」






「(笑)せやな

しばらく
うさちゃん言うてまうかも」





穏やかな会話


うさちゃんが
俺の部屋に来てくれてた
頃のような


うさちゃんの
穏やかな表情が
うれしい





でも


その表情が



次の瞬間に

一変した・・・








俺の部屋の前に











トオルが

立ってたんや








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