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感じさせて
第3章 カラオケボックス
たった一行のメールで



しかも

自分が送信したメールで



私の心は沈んだ





夜が

一番寂しいのに・・・





電車から降りて

晩御飯の買い物を済ませ



静かな家の玄関を開ける




それまでの間も

私は何度も

携帯をチェックしていた




明日まで

来るはずのない

メールを




待ちわびていた





その日は珍しく

トオルが早く帰宅



笑顔で迎えると決めていた



「早かったのね、おかえりなさい」



「…あぁ……」



「お腹、空いてる?」




「いや、風呂に入る

飯は先に食べとけよ

風呂、ゆっくり入るから」




「……うん…」




一緒には…食べられないのね

そんなに一緒にいるのが
嫌なの?・・・






バスルームに向かうトオルを

見つめながら








シンくんを


想った




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