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感じさせて
第3章 カラオケボックス
2人別々に食事をとり

別々にお風呂に入る



私がお風呂から上がると

テーブルには

トオルが食事をとった後の

お皿が並んでいた




トオルの姿はない



私は、ひとり

お皿を片付け





寝室に向かった




客間を通り過ぎると

楽しそうに

誰かと電話で話す

トオルの声が聞こえる







たのし…そうね…


誰と話してるの?



楽しい時はそんな声

してたんだね



忘れてたわ





真っ暗で

寒い寝室に入り

ベッドに潜り込む



静かになればなるほど

トオルの笑い声が聞こえる




孤独…




トオルに居て欲しいのに

居れば余計に

孤独……





笑って欲しいのに




今は

その笑い声が




涙を、誘った








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