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感じさせて
第5章 携帯電話
急いで
画面を見ると



Sの文字



シンくんからだと
分かると

心臓が
高鳴った




「もしもし」



「うさちゃん?俺、シンヤ」



「うん」



「まだ、起きてた?」



「うん、起きてたよ」



「何してたん?」



えっ・・・



「とくに・・・なにも・・」



「ふ~ん
なぁ、俺からの電話
待っとった?」




「・・・どうして?」




「出るん早かったで?」




「そう?」




「うん、早かった(笑)

待っててくれてたら
俺、めっちゃ
うれしいねんけどな・・」



「・・・・」



「えぇよ
気にせんといてな

うさちゃんは
旦那さんが好きなんやもんな?


分かってるから


ごめんな


ちょっと・・・
困らせたかっただけやから」




「・・・・・」




「なぁ、うさちゃん
旦那さんは?」



「まだ・・帰ってきてないの」



「そうか、ほな
ラッキーやったな
電話できるな

けど・・・

いっつもおらへんなぁ」




「居ても・・・
同じ部屋では
寝ないから・・・

電話は

いつでも大丈夫なの」




「え?一緒に寝てへんの?」




「うん・・」




「寂しいなぁ・・」




「えぇ・・」




「あんまり
構ってくれへんの?」




「そうね・・」



「うさちゃん
ごっつかわいいのに・・」




「私のことは・・・


好きじゃないみたいなの」




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