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第1章 プロローグ 徹の正夢

小走りに外階段を降りて、慌てて郵便受けを覗くと・・
(・・えっ？ う、嘘だろっ、ホントかよぉ？)
辺りを見廻し、茶封筒を鷲掴み、部屋に駆け込む徹。

封を破るのももどかしく、震える手で中身を取り出すと、3粒のカプセルとA4の説明書が1枚・・

(・・マ、マジだっ・・アノ夢、正夢だったんだっ・・)
いたに無く、真剣な表情で説明書を読む徹。

・カプセルを飲むだけで、貴方は透明人間になれます。
・誰も貴方の声も聴こえず、体に触れる事も出来ません。
・ただし、目的の女の娘だけは、触れる事が可能です。
・念じるだけで、相手の娘が貴方の望み通りの状況の場所に、時空と空間を超えて跳んで行けます。
・それと、貴方の5感が飛躍的に上昇します。
・望みが終了すれば、現実に戻れます。
・他の注意点は、使用すれば追々分かります。

読み終わった徹が、大きく溜め息を吐き、カプセルを手にしてジッと見詰める。