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大魔王の子を孕みます
第10章 新月



音と共に軽い地響きも感じる。

完全に目を覚ましたミルがピンッと兎耳を立てて嬉し気に目を輝かせて見開く。


「シロ様っ!新月です。新月が来ました。」


ミルが裸のままベッドから飛び出し窓の外を確認する。

俺も裸のままミルと同じようにテラスがある窓に向かう。

真っ暗だった空に薄い三日月が見える。


「あれが新月か?」

「そうです。魔界の新しい年の始まりです。」


興奮するミルが部屋をぴょんぴょんと駆け回る。


「なら…、ライズは…?」


テラスの向こうに見える森のあちこちに綺麗な花火が何個も上がってるのが見える。

あれは新月を知らせる花火の音…。

新月が始まれば…。


「帰ると約束したはずだ。」


突然、俺の耳元で囁き声がする。

俺の腰に腕を回し、強引に引き寄せる男が居る。


「ラ…。」


おかえりを言わさずに紫の瞳をした男が俺の口を唇で塞ぐ。

久しぶりのライズの温もりに泣きそうだとか思う。

手加減無しに俺の口の中を舌で犯すキス…。

頭が熱くなって痺れて来る。


「そんなに私が恋しかったか?」


ゆっくりと離れた唇がそんな風に意地悪を言う。


「誰が?」


そう可愛げなく答えれば


「準備万端で出迎えてくれてる姿にしか見えんが…。」


と俺の身体を舐めるように紫の瞳が見る。

準備万端?

自分の全裸に気付き


「ギィヤァァアアッ!」


と魔物のように悲鳴を上げると胸と股間に腕を添えた姿勢で座り込み身体を隠す羽目になる。

俺と同じように裸だったミルの姿は何故か部屋から消えてる。


「今更、そんなに照れなくとも…。」


ライズが座り込む俺の身体に触ろうとする。


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