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大魔王の子を孕みます
第10章 新月



ふわりと俺の身体が柔らかな場所に降ろされる。

薔薇の壁に四方を囲まれた天幕付きのガゼボ…。

カウチベッドにはびっしりと薔薇の花びらが敷き詰められてるから俺はフカフカの花の上に座ってるメイドというシチュエーションをライズに見せる事になる。

女に花を送る男とかキザなだけだと思ってた。

それを自分がされる側になると胸がキュンキュンして嬉しいとか思っちゃう。


「可愛いよ…、シロ…。」


ふわふわの薔薇の花びらの中へ埋もれさせるようにライズが俺を押し倒す。

奥様の為の薔薇集めは俺の為…。

やばっ…。

素直にライズの好きにしてっとか口走りそうになる。


「ライズ…。」


顔を上げればライズの唇が俺の頬に触れる。

この展開は間違いなくスケベ大魔王が俺の服を脱がせてアンアンエッチモードだと腹を括る。

元はと言えば、つまらないヤキモチ妬いた俺がちょっとだけ悪かったし…。

今回くらいは素直にライズとラブラブエッチを楽しむのも有りかとも考える。

俺が大人しくしてる間にライズの指先がコルセットワンピースのリボンを緩めて来る。

メイドワンピースからプルリと弾け出た俺のオッパイにライズが赤ちゃんのように吸い付いて来る。


「ライズってば…♡」


ちょっと吐息を漏らして、こういうのはまだ恥ずかしいからとシナを作る。

恥ずかしがる俺にお構い無しのライズの手は俺のスカートを捲ってパンティーを下ろす作業に向かってる。

もう…、せっかちだよな。

ライズは…。

ふと、そこで屋敷を見てしまった俺は凍り付く。

そう…。

この迷宮は屋敷の廊下から丸見えだ。

屋敷の廊下の窓の向こうにミルの目を手で覆うメフィストとリリスとエリスの姿がある。


「待てっ!ライズっ!本気で待てっ!」

「待たぬ。」


前戯もなく、強引に興奮済みのライズの生殖器が俺の体内に押し込まれる。


「ライズの馬鹿ぁーっ!」


魔族に羞恥心なんか存在しない。

屋敷中に存在する者達へ俺はライズとの公開SEXを晒すという貴重な体験を生まれて初めて経験させられる事となった。


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