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大魔王の子を孕みます
第11章 1日
とはいえ…。
1日中、子作りだけに勤しめないのが人間の性である。
夕食は俺を太らせようとするライズが膝に乗せた俺に食事を食べさせる儀式が行われる。
「ほーら、シロ、お食べ…。」
「犬かよ、俺はっ!」
そうキレたくなる。
何故なら今夜のテーブルには食事をしないリリスとエリスがライズの左側に座り、右側には自分で食事するミルが居る。
「シロ様、メフィスト様が作ったご飯は凄っく美味しいですよぉ。」
メフィストが作った料理を小さな口いっぱいに頬張って無邪気に食べるミルがだらしなく顔を緩めて幸せを満喫してる。
ミルに料理の腕前を褒められたメフィストといえば、寡黙なまま執事然としてライズの後ろに控えてる。
そりゃ、こうやってワイワイやるのは嫌いじゃない。
だが、しかし…。
「俺も自分の席に座って、自分で食べたいのですが?」
とライズに言わずにはいられない。
「あら、小娘、ならばワタクシと席を代わりますか?」
胸から飛び出したメロンをテーブルに乗せてるエリスが挑発するかのように俺に言う。
「姉様…、屑で何の役にも立たない存在であってもシロが女王になる事はライズ様が決めた事です。」
妹のリリスはライズの命令絶対服従という子だから、俺の存在は気に入らないオーラは見せるが俺を庇う発言をする。
「そうやってシロが我儘を言うから、皆が困ってるだろ?」
ライズは涼しい顔で俺を諭す。
我儘ですか?
自分で座ってご飯を食べたいと願う事は我儘なのですか!?
言い返せない俺は黙ってライズにアーンされる食事をする。
「それよりも、人の村へはいつ行くおつもりですの?」
エリスがライズに聞く。
「人の村…、連れてってくれる約束だよな?」
俺もライズに確認する。