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大魔王の子を孕みます
第11章 1日
ライズの事は好きだとしても、毎日毎日が子作り三昧のアヘアヘ状況はやはり身体に負担が大きい。
それに、この世界で初めて人間に会えるチャンスだ。
ライズには悪いが人の村を見たくて堪らない俺はワクワクしてライズの顔を覗き込む。
あ…。
機嫌が悪い…。
そう悟れるくらいまで俺は成長したと思う。
ライズの身体から湧き上がるオーラ…。
怪しげに光る紫の瞳…。
初めて見た時は失禁するほど恐ろしく怖かった。
今はその恐怖から来る快感にゾクゾクとして身震いする俺…。
俺って結構、Mだったのね…。
そんな嬉しくない自覚にため息が出る。
リリスとエリスはライズの不機嫌に気付かずに
「男を知らない半端者サキュバスにライズ様の何がわかると?」
「毎夜毎夜、男が干からびるほど精液を貪るだけの姉様を連れて人の村に行けば、村が滅びますわ。」
「あら、それが正当なサキュバスの生き方ですわ。魔族の長として大魔王様が望む姿そのものよ。」
「姉様のやり方はライズ様の望まない姿そのものです。」
と見苦しい姉妹喧嘩を繰り広げる。
「お腹いっぱーい。」
満足して膨れたお腹を晒し、ナフキンでメフィストに口元を拭かれてるミルがあまりにも幸せな奴だと羨ましく思う。
「本当は人の村に行きたくないのか?」
エリス達に聞こえない程度の声でライズに聞く。
ライズのオーラが一瞬で消える。
ただ、瞳には寂しさだけが残ってる。
「いや、シロの為に行く。明日には出発しよう。」
俺の鼻先に口付けしてからライズがテーブルから立ち上がる。
食事会は終了だ。
俺の為に不機嫌を堪えるライズの為に今夜くらいはライズを悦ばせてやりたいとか考える。