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大魔王の子を孕みます
第11章 1日
だって俺はゲームオタクのシロだから…。
幾らライズに偉そうに言ったところで、人を愛した経験も愛された経験もない俺がライズに愛して欲しいと願うのは我儘なだけだ。
「行かないで…。」
そう言えばライズがベッドに戻って来る。
「嫌なんだろ?」
ベッドで胡座をかくライズが俺を膝の上に跨がせて眉間に口付けをしてくれる。
そうやって優しくされるのが当たり前だと調子に乗ってた。
俺がベッドでマグロだったとしてもライズは勝手に子作りするものだと高を括ってた。
可愛くない。
そうハッキリと言われたのがショックだった。
勝手な時だけ演技で可愛子ぶるくせに、ライズの可愛いメイドとしてライズの気持ちなんか全く考えた事すらなかった。
いつだって俺だけが気持ちよくて…。
いつだって俺だけがライズにもっと愛されたいと我儘を言ってる。
「寝ないのか?」
頬にキスをしながらライズが囁く。
「まだ…、眠くない。」
「なら、シロが寝付くまでは居てやるから…。」
「そうじゃなくて…。」
「どうしたんだ?」
少し心配そうに俺を見る紫の瞳に胸が熱くなる。
ドキドキして苦しくて…。
それでも、そんな風にトキメいてる自分が嫌いじゃない。
「あのさ…、その…。」
上手く言葉が出て来ない。
「ん?」
ライズは俺の顔を愛おしげに撫でる。
「その…、ライズは…、気持ちいいのか?」
「何が?」
「だからっ!俺との子作りだよ。ライズは気持ちいいのかって聞いてんの!」
こんな質問をしてる自分が恥ずかしくて馬鹿だと思う。
「ああ…、ふわふわで可愛いシロを抱くのは気持ちいいよ。」
ライズは普通に答えてくれる。