この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
大魔王の子を孕みます
第2章 大魔王屋敷



どうなってんだよ…、これ…?

オタクの俺はリアルじゃ爪弾きの人間だからと現実に存在しない異世界転生とかに憧れていた。

その夢が現実となったのだと喜ぶべきなのに、こんなにも恐ろしい状況で経験するとか泣きたくなる。

物語じゃ異世界に行った主人公ってチートでカッコいい設定の冒険者ばかりだったじゃん。

俺はガタガタ震えながらお漏らししてるだけの惨めな男…。

リリスを諌めるライズが1歩、俺に近付くだけでヘナヘナと失禁した床にへたり込む腰抜けだ。


「汚れたのなら、着替えさせるまでだ。」


ライズがフッと笑う。

リリスはともかく、ライズは俺を殺す気が無いらしい。


「あのっ…。」


助けて下さい。

俺をデュセリオンに戻して下さい。

大魔王にそんな懇願をしたくなる。

ライズは綺麗な顔で穏やかに笑ってる。


「お前…、なかなか面白い存在だな。気に入ったよ。今日から私に仕えるが良い。」


ライズの唇からそんな言葉が漏れ出しても、馬鹿でオタクな俺には意味が理解出来ない。


「仕え…る…。」

「そう、今日からお前は私の物だ。この私に仕えて、その身を捧げろ。」

「何…、言ってるか…。」


ちょっと、わかりません。

そんな言葉が通用する訳もなく、ライズは美しいのに恐ろしく感じる笑みを浮かべながら


「心配するな…、お前は存分に可愛がってやる。」


と俺の顔を冷たい指先でひと撫でする。

頭が真っ白になった。

俺の思考は完全に停止した。

俺はもう帰れないのだと心のどこかで感じる。

別にリアルに未練なんかない。

俺が好きな世界はデュセリオンという仮想世界だ。

アミルさんや千夏さん、シエルさんが待つあの世界に帰りたい。

いや、俺なんか誰も待ってやしない。

俺はオタクで女すら知らないつまらない男…。

未来も希望も何も無い存在だから…。

生きる気力を失くした俺はライズの前に跪き、完全に意識をぶっ飛ばして夢の中へと旅立っていた。


/177ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ