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大魔王の子を孕みます
第3章 テラス
女心がわからない俺がライズに女心を語るとか無理っしょ?
悩む俺のスカートの中へとライズが手を差し込み、太腿をゆっくりと撫で回す。
「だから…、そういうのを止めろ…。」
「何故だ?人の女とは愛撫でその気になるのだろ?」
「いや、痴漢とかの場合は嫌なだけになる。」
「痴漢とはなんだ?」
「電車で女の身体を触る犯罪者の事だ。」
「電車とはなんだ?」
そうやってライズに質問責めを受ける。
なのにライズの手はお構い無しに俺の太腿を撫で続ける。
ライズの言う通り、変な気分になりそうだ。
やたらと綺麗な顔の男が優しい声で話し、優しい目で俺を見つめながら優しく太腿を撫でる。
ハァ…。
ちょっと熱を帯びた吐息が漏れて、顔が熱く感じる。
このままじゃ、簡単にその気にさせられると慌てる俺はライズの説得へと取り掛かる。
「とにかく、女ってのは電車なんかで自分の恋人なら胸でも尻でも喜んで触らせるくせに、見知らぬ男だとちょっと腕が肩に当たっただけで痴漢にでも会ったみたいに嫌な顔をするものなんだよ。」
ひとまずは自分の男としての経験をライズに話す。
そうしなければライズの指先にもっと触って欲しいと俺の身体が勝手に要求しそうになる。
「だが、私はもうシロの見知らぬ男ではなかろう。」
爽やかな笑顔でそう言ったライズの唇が俺の眉間に口付けする。
恥ずかしくて顔をライズから背けた。
女である俺の心と身体がライズを受け入れ始めてる。
どうにかライズを止めなければ、俺は女の身体を知る前にライズの子を孕まされる。
その恐怖と戦う為に剣士シロは無駄な抵抗を示しライズの手の甲を抓ったりする。
俺の抵抗など微塵も感じないライズの手はねっとりと俺の膝を撫で続け、ひたすら熱い吐息を漏らすしか出来ない情けない剣士が無意味な戦いを繰り広げていた。