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大魔王の子を孕みます
第6章 乗馬
ライズだけがご機嫌だった。
だだっ広い食堂…。
白いテーブルクロスが目に痛い。
左右合わせて40席はあるんじゃないかと思う長ーいテーブルの上座席に座るライズの膝の上が俺の席らしい。
「ほら、お食べ…。」
ご機嫌のライズがフォークに乗せたフワフワのオムレツを俺の口の前に運んで来る。
相変わらず俺にフォークを持たせてくれないライズのアーンで俺は朝食を食べさせられる。
「自分で食べたい…。」
少しは俺を信用しろとライズを睨む。
「武器になるものを持つ事は許さないと言った。それに今のシロは立つ事すら出来ないだろ?」
ご機嫌なライズが俺の尻を撫でながら笑う。
誰のせいで立てないんだよっ!
そう叫びたい気持ちを堪えてフォークに乗ったオムレツを口の中へと押し込む。
あれからベッドで2回…。
その後はローマ風の巨大な風呂に運ばれて1回…。
見事にライズから中出しを受けた俺の身体は足が震えてまともに立つ事もままならない。
この勢いだと、あっという間にライズの子を孕む事になりそうだとメフィストが作ったという、やたらと美味いオムレツを食べながらため息を吐く羽目に陥る。
別に孕んでも良いのだけど…。
気持ち的にお付き合いしたばかりの男の子を身ごもるのは、ちょっと節操がない気もする。
「なあ、ライズ…。」
ライズがご機嫌な今だから俺はある事を聞きたくなる。
「どうした?」
俺が質問をする時は必ずライズは俺の目を真っ直ぐに見る。
魔族は嘘を言わないから…。
真っ直ぐに俺に答えようとしてくれるライズの姿勢に恋心がキュンとする。
「なんで…、俺を孕ませようと思ったの?」
わざわざ俺を女に変えてまでライズが俺を欲しがった理由が俺にはわからない。