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片時雨を抱きしめて
第4章 第四章 痺れ
先生は何も言わない。拒絶を口にしながら、私の肩を拒絶の方向に押しながら、決定打を放つことはしない。突き飛ばしもしなければ、受け入れて抱きしめることもしない。
先生は、何をかんがえているんだろう。
「綿谷、ちゃんとはなそ、う。おれ、」
集中を唇と舌から外せば、腰部分に、違和感をかんじた。
先生をまたいでおしつけるようにした私のそれは、先生の体の変化を確実にとらえる。
私はそれにこたえるように、腰を揺らす。
先生の顔が、歪む。
その一瞬のゆがみを、私は捉えて離さない。
先生の頬に添えた手にもう一度力を加え、唇を先生の耳元へと移動させる。微かに上気し、あからびた淵をそっと食む。
先生の体に力が入ったのが伝わる。先生の腕がまた私の体を剥がそうと抵抗をあらわす。
「せんせ、え、私わかってるから。先生が本当は嫌がってないの、わかってるから」
どうしてそんな煽るようなセリフを口にするのか、自分でもわからない。
ただ先生のあからびた耳朶があまりに愛おしく、そこに舌をはわせればわなわなと震える先生の体があまりにも愛おしく、
衝動がおさえられなくなる。
耳元でわざと水音を立てる。粘膜の音をたてたあと、くちゅり、と舌を中に押し込む。舌を出し入れさせる音が、私の耳にも届き、その音が聴神経から脳へ、脳から、私の体の核に伝わり、上気する。
先生の体から抵抗の色がなくなったのを感じた。私は先生の顔を上向きに固定していた手を放し、舌での愛撫をうけていないほうの耳朶に伸ばす。
そっとその淵をなでれば、先生の口から、声になる前の音が漏れる。
先生は、何をかんがえているんだろう。
「綿谷、ちゃんとはなそ、う。おれ、」
集中を唇と舌から外せば、腰部分に、違和感をかんじた。
先生をまたいでおしつけるようにした私のそれは、先生の体の変化を確実にとらえる。
私はそれにこたえるように、腰を揺らす。
先生の顔が、歪む。
その一瞬のゆがみを、私は捉えて離さない。
先生の頬に添えた手にもう一度力を加え、唇を先生の耳元へと移動させる。微かに上気し、あからびた淵をそっと食む。
先生の体に力が入ったのが伝わる。先生の腕がまた私の体を剥がそうと抵抗をあらわす。
「せんせ、え、私わかってるから。先生が本当は嫌がってないの、わかってるから」
どうしてそんな煽るようなセリフを口にするのか、自分でもわからない。
ただ先生のあからびた耳朶があまりに愛おしく、そこに舌をはわせればわなわなと震える先生の体があまりにも愛おしく、
衝動がおさえられなくなる。
耳元でわざと水音を立てる。粘膜の音をたてたあと、くちゅり、と舌を中に押し込む。舌を出し入れさせる音が、私の耳にも届き、その音が聴神経から脳へ、脳から、私の体の核に伝わり、上気する。
先生の体から抵抗の色がなくなったのを感じた。私は先生の顔を上向きに固定していた手を放し、舌での愛撫をうけていないほうの耳朶に伸ばす。
そっとその淵をなでれば、先生の口から、声になる前の音が漏れる。