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蕾は開き咲きほこる
第10章 クリスマス
世の中がクリスマス一色になった頃、私は常連客の皆さんと桜子さんのお店にいた。
「あっ、あのっ、今、病院を出たらしいので1時間後には到着するそうです」
店内にいる皆さんに聞こえるように声を張り上げて知らせると、今まで話しながらのんびりやっていた皆さんの動きが慌ただしくなる。
「もうそんな時間?急がなきゃ!誰かツリー飾るの手伝って!!」
「ごめん、料理の方で手がいっぱい。誰か手伝える人いる?」
「じゃあ、俺が手伝うよ」
「長尾くん助かる~~。上の方の飾りつけが全然だったから背の高い長尾くんが手伝ってくれたら助かるよ」
「そういう時の俺ですから――でも、これを見たら桜子さん驚くだろうな」
「驚いて泣いちゃうんじゃない?」
「意外と涙もろいからね」
「言えてる~~」
それぞれが桜子さんの驚く顔を思い浮かべながら、飾りつけや料理の準備を進めた。
「あっ、あのっ、今、病院を出たらしいので1時間後には到着するそうです」
店内にいる皆さんに聞こえるように声を張り上げて知らせると、今まで話しながらのんびりやっていた皆さんの動きが慌ただしくなる。
「もうそんな時間?急がなきゃ!誰かツリー飾るの手伝って!!」
「ごめん、料理の方で手がいっぱい。誰か手伝える人いる?」
「じゃあ、俺が手伝うよ」
「長尾くん助かる~~。上の方の飾りつけが全然だったから背の高い長尾くんが手伝ってくれたら助かるよ」
「そういう時の俺ですから――でも、これを見たら桜子さん驚くだろうな」
「驚いて泣いちゃうんじゃない?」
「意外と涙もろいからね」
「言えてる~~」
それぞれが桜子さんの驚く顔を思い浮かべながら、飾りつけや料理の準備を進めた。