この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕾は開き咲きほこる
第24章 それぞれの一歩
何度も何度も頭の中で光春さんの言葉が巡り、次第にその言葉が形となって心の中に広がっていった。
「えっ?あのっ、それって」
光春さんの言葉を理解すれば、嬉しいはずなのに戸惑いしか出てこず、知らず知らずのうちに握りしめられていた手を逆に握りしめていた。
そんな私に、光春さんはいつもの穏やかな笑みを浮かべる。
「汐里の事だから、そういう反応をすると思いましたよ――ですが、これが私の正直な気持ちです。今までの関係も良いですが、それよりも一歩先に進んだ関係になり、もっと汐里と一緒にいたいんです。家に帰れば汐里がいる生活が当り前で、ただいまと帰ればおかえりと汐里が笑顔で迎えてくれる。汐里の手料理を食べ、寝るまでの間はふたり寄り添い静かな時間を過ごし眠りにつく。毎日、汐里の笑顔を見ながら目を覚まし、週末にはふたりして寝坊をし、ふたり手をつなぎ一週間の買い物にでかける。そういった事を、当たり前に出来る関係になりたいんです。」
具体的な未来を並べられると、その情景が鮮明に思い描ける。
光春さんと共に歩む未来。
それはどんなに素敵な未来なんだろうかと、まだ見ぬ未来に思いを馳せる。
そんな私に向かって、もう一度、はっきりと言葉にしてくれた。
「ですから汐里、私と、結婚してくれませんか」
第一部完
※すいませんが、諸事情により当分の間、更新をお休みします。
もちろん、最後まで書き上げますので、しばらくの間お待ちください
「えっ?あのっ、それって」
光春さんの言葉を理解すれば、嬉しいはずなのに戸惑いしか出てこず、知らず知らずのうちに握りしめられていた手を逆に握りしめていた。
そんな私に、光春さんはいつもの穏やかな笑みを浮かべる。
「汐里の事だから、そういう反応をすると思いましたよ――ですが、これが私の正直な気持ちです。今までの関係も良いですが、それよりも一歩先に進んだ関係になり、もっと汐里と一緒にいたいんです。家に帰れば汐里がいる生活が当り前で、ただいまと帰ればおかえりと汐里が笑顔で迎えてくれる。汐里の手料理を食べ、寝るまでの間はふたり寄り添い静かな時間を過ごし眠りにつく。毎日、汐里の笑顔を見ながら目を覚まし、週末にはふたりして寝坊をし、ふたり手をつなぎ一週間の買い物にでかける。そういった事を、当たり前に出来る関係になりたいんです。」
具体的な未来を並べられると、その情景が鮮明に思い描ける。
光春さんと共に歩む未来。
それはどんなに素敵な未来なんだろうかと、まだ見ぬ未来に思いを馳せる。
そんな私に向かって、もう一度、はっきりと言葉にしてくれた。
「ですから汐里、私と、結婚してくれませんか」
第一部完
※すいませんが、諸事情により当分の間、更新をお休みします。
もちろん、最後まで書き上げますので、しばらくの間お待ちください