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蕾は開き咲きほこる
第15章 私に出来る事
寝室の電気を落とし、明かりはベッドサイドにある円球の間接照明だけ。
淡い暖かな灯りに照らされながら、光春さんはベッドに浅く腰掛け、その目の前に私は正座をして座っている……

「そんなに緊張するのなら、今日は止めておきますか?」

私の強張った表情を見て、光春さんは私の頬を撫でながら優しく問いかける。
最初に始めたのは私で、上手くできなかった私に光春さんが提案してくれた事。

『今度の週末にでも、じっくりと教えてあげますよ』

その週末が来た今日、腰にバスタオルを巻いただけの光春さんが目の前に座り、私の心臓は早打つ。
あの時は、我慢してほしくなくて必死だったけど、改まって向き合うと恥ずかしい。
だけど、光春さんを気持ち良くさせたいと思う気持ちは嘘ではないし、今後のためにもイッてもらいたい。

「大丈夫、です」

「そうですか。では始めましょうか」

そう言葉にした光春さんは、軽く腰を上げて巻いているバスタオルを外した。
そこには、お風呂から上がったばかりだというのに雄々しく立ち上がっている男の証。

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