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蕾は開き咲きほこる
第15章 私に出来る事

「無理強いはしないといいましたよ」

苦虫を噛み潰したよう表情を見て、光春さんは苦笑いをしながら私を膝の上に引き上げ、私は光春さんの首に腕を回して抱きついた。

「無理はしていません。飲むも飲まないも私の自由だって、だったら飲みたいなって、他の人たちが彼氏にしている事は私だってしてあげたいって思ったんです」

「誰かと比べる必要はありません。ましてや誰とも分からないネットの向こうの人と張り合わなくてもいいんですよ」

「張り合わなくてもいい?」

「そうですよ。汐里は汐里です。必要な事は私がすべて教えてあげますから、ネットで調べて変な知識はつけないでください。ネットはいい加減で誇張して書いてある場合がほとんどですから」

光春さんの言葉に、ほっとする自分がいた。
ネットで調べれば調べる程すごい内容が目に飛び込んできて、正直怖かった。
それを話すと、光春さんはギュっと抱きしめてくれた。

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