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蕾は開き咲きほこる
第16章 桜の下で
「あっ、やっ、イ、イクッ……イクッ」
極限までイクのを我慢して、次の瞬間には痛いほど木の幹に指を立ててイッった。
だけど、光春さんの動きは止まらず、光春さんがイクまでは終わらなかった。
光春さんが私の中でイッてくれた時には足に力が入らなくて、カクンッと膝が折れて光春さんに後ろから抱きかかえられるようにして辛うじて立っていた。
「大丈夫、ですか?」
荒い息のまま光春さんは私の事を心配してくれた。
だけど、正直大丈夫じゃない。
光春さんの支えがなければ立つこともままならなかった。
「大丈夫、じゃないです」
正直に伝えると、光春さんは私の中から抜け出し抱きかかえながらシートの上に座った。
そしてウィンドブレーカーを私の足にかけてくれた。
「しばらくこのままでいましょうか。時間も立ても動けるようになると思いますから」
「そう、ですね」
私はそのまま光春さんの身体によりかかり、光春さんの体温を感じながら満開の桜を眺めて過ごした。