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蕾は開き咲きほこる
第22章 嫉妬
「意外だったわ。坂上さんがこんなに面白いなんて」
「うん。もっと大人しいかと思ってた」
いつの間にか男性女性とグループが分かれて盛り上がる。
「面白いなんて、初めて言われました」
「そりゃあ、あれだけ喋らないと面白いだなんて分からないわよ。――羽間~!!良い仕事したじゃん」
高橋さんが私たちに背中を向けて話している羽間さんの背中をバシバシと叩いた。
急に叩かれて良い仕事したじゃんと言われた羽間さんは首を傾げていた。
「だ~か~ら~、坂上さんを飲みに連れてきた事よ!こんな飲み会じゃなきゃ坂上さんが面白いって思わなかったわよっ」
何度もバシバシと叩かれて嫌そうな顔をしていたけど、その一言で満足そうに笑う。
「だろう?俺の席の隣だから分かっちゃうんだよね。慣れてないだけで打ち解ければ良い子だって。だから誘った俺って偉いっしょ」
「はぁ~?何、自慢してるのよ。それもこれも課長のおかげでしょう!!」