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美女の身影
第7章 戸惑い
長尾俊哉は同級生の佐竹翔太の家へ招かれていた。
翔太が新居に引っ越したということで、誘われたのだ。
築年数も浅い都内の高級タワーマンションの一室が佐竹の部屋であった。
俊哉と翔太は高校の友人で社会人になってお互い忙しくなっても半年にに一度程度会う仲であった。
佐竹は大手商社マンでかなり羽振りがいいようで、このタワーマンションの家賃も大部分を会社が負担してもらっているとのことであった。

俊哉「それにしてもいいトコ住んでるよな」

翔太「ふふっ、そうでもないよ」

翔太がニヤリとしながら答える。

27歳にしてこのクラスの住居に住んでいる翔太を見て成功者だなと俊哉は思った。
一般企業に勤める俊哉は翔太を羨望の眼差しを向けざるを得なかった。

たわいもない話や近況報告をしあう中で、あの衝撃的なものを見せられる流れになった。

翔太「俊哉は最近どうなんだ?アッチの方は」

俊哉「アッチ?ああ、相変わらずだよ」

翔太「相変わらずだな笑 まだ1人としか付き合ったことないよな?」

俊哉「そう、大学の時の彼女以来全くなし笑」

翔太「相当ご無沙汰?笑」

俊哉「まあ、そんなトコだよ。翔太は商社マンだからモテモテなんじゃねーの?」

翔太「まあ、ボチボチだな笑」

俊哉「ボチボチってなんだよ?彼女は?」

翔太「彼女はいないけどな」

俊哉「商社マンだったら合コンとか多そうだよな」

翔太「合コンは結構多いよ。昨日も実は合コンだった」

俊哉「まじか!可愛い子いた?」

翔太「○○製薬のOLの子達だったんだけど結構レベル高かったぜ」

俊哉「○○製薬!すげえな有名じゃん」

翔太「やっぱさ、大手は顔のレベル高いわ」

俊哉「お持ち帰りしちゃったとか?笑」

翔太「ふふっ笑」

翔太が俊哉を見ながらニヤリと笑う。

俊哉「えっ?マジかよ?ヤッたの?」

翔太「いや、まあな笑」

俊哉「すげーな!どんな子か気になるわー!」

翔太「気になるか、、笑」



翔太「見てみる?笑」

俊哉はその言葉の意味を少しの間理解できなかった。
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