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美女の身影
第14章 疼き
ブランドのロゴの入った紙袋を肘にかけて、白い歯を見せて翔太と歩く佑奈。


佑奈は翔太のエスコートがかなり良かったのか終始嬉しそうだった。


佑奈「色々ありがとうございました、本当にいいんですか?こんなに・・・」


翔太「いいの、いいの気にしないで、俺も買ってあげたくなっちゃったからさ」


佑奈「うれしいです」


高級フレンチに高級ブランドの小物数点、一回のデートにしてはかなりの奮発だった。


これから佑奈に求めるコトを考えるとそれでも高過ぎるとは思わなかった。


いよいよメインディッシュの時間に差し掛かっている。
ついに仕上げの時間だった。


翔太「今メッセージが入って、会社の後輩達が近くで飲んでるらしいんだけど合流しませんかって」


佑奈「後輩さん達ですか?」


佑奈は一瞬戸惑ったような表情になった。
デートのはずが急に方向転換することになるのだ。
戸惑うのも当然だろうなと思った。


翔太「まあ、ちょっと顔出すだけ出そうか。佑奈ちゃんは単なる友達ってことで」


佑奈「・・・わかりました。でも私が行ってもいいんですかね?邪魔になりません?」


翔太「大丈夫、佑奈ちゃんカワイイから逆に盛り上がるよ」


佑奈「ふふ、私は翔太さんの横で静かに座ってますね」


佑奈ちゃんがメインなんだからそれはないよと、翔太は心の中で呟いていた。

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