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第6章 噂の美人

大学の学食は昼時で混雑していた。
席は大方埋まり、メニューを注文するため学生が列を作っている。

そんな中へ4人の女子が談笑しながら入り口から入ってくる。

その4人は皆一様に細身で背が高くスタイルがいい。
ファッションも流行を取り入れていて、小慣れ感があった。
誰しもが振り返ってしまうほどの綺麗所を集めたような4人であった。

その4人の中でもひときわ目を惹く女子がいた。
彼女の名前は長坂佑奈。
身長は167～8センチ程度だろうか、その細い身体の線と小顔で実際の身長よりかなり高く見える。
長坂佑奈はこの大学の中でもトップレベルに可愛いと噂になっている女子であった。

四人は混んだ学食内を見回すとこっちに席の空きがありそうだということを見つけたようだ。

四人がこちらへと近づいてくる。

「あのう」

先頭にいた長坂佑奈が笑顔で話しかけてきた。
爽やかな甘い香りがフワッと鼻孔に届く。

「ここ、あいてますか？」

空いている旨を伝えると彼女は口元に微笑を作り「ありがとうございます」と軽く会釈をした。

長坂佑奈が横の席にバッグを置いた。
他の三人も席にバッグを置き財布とスマートフォンを取り出す。

彼女達はまた談笑を始めてランチメニューの注文コーナーの列へと向かっていった。