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第24章 危険な誘惑（1）

黒井由己は「佑奈」と名乗る目の前の女性があまりにも美しくて数秒間言葉を失ってしまっていた。


ダイレクトメッセージのやり取りで、2人で決めた時間、場所、そして初対面で分からないかもということで教えられた服装の特徴も全て合致している。


が、この美人とマッチングしてこうして直に会えていることがただただ信じられなかった。


佑奈「どうしたんですか？」


佑奈は言葉を失っている自分を見つめてくすくすと微笑んだ。
愛嬌のあるその笑顔に、黒井は少しだけ緊張を緩和させた。


黒井「ご、ごめんえーと、佑奈さん・・・本人だよね・・・？」


佑奈「もちろん笑」


マッチングアプリに登録してある写真に対して、実物の佑奈は何倍も可愛いかった。