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美女の身影
第24章 危険な誘惑(1)
佑奈「はぁ・・・美味しかったあ・・・」


最後のデザートのシャーベットを食べ終えて佑奈は満足そうな表情で黒井の方を見る。


佑奈「黒井さん、ごちそうさまでした」


黒井「いえいえ、美味しかったかな?」


佑奈「本当に美味しかったです」


黒井「それは良かった!」


佑奈「本当に・・・私ばかり楽しんじゃってないか心配です」


黒井「いやいや、俺も佑奈さんと旅行に来れて、楽しませてもらってるよ」


佑奈「それは良かったです」


口元に柔らかい笑みを浮かべて佑奈が言う。


佑奈「ビール・・・」


黒井「ん・・・?」


佑奈「ビール結構飲まれたのにあまり変わらないですね。黒井さんお酒強いですね。まだ余ってますか?」


佑奈は卓上に置かれた瓶ビールを手に取ると、おもむろに立ち上がった。


そうして正面に座っていた佑奈はテーブルを回ると黒井の座っている側に来て腰を下ろした。


黒井は内心ドキドキした。
食事が始まる前の佑奈の恥じらいを含んだ表情がフラッシュバックする。

すぐ横に座った佑奈の顔は見られないでいると、


佑奈は瓶ビールを携えて「お注ぎします」と柔らかい口調で言って、瓶の口を黒井の方に向ける。


黒井はなるべく平常心を装いながら「ありがとう」と言いコップを佑奈の方に差し出す。


トクトクトクと音を立ててコップにビールが注がれていく。
浴衣姿の美人にお酌をしてもらって悪い気のする男などいるはずがないなと黒井は思った。


黒井は注がれたビールを口に運ぶ。
飲んでる最中に視線を感じて思わず佑奈の方を見る。
彼女は美しい微笑みを浮かべて黒井の顔をまじまじと見つめていた。
黒井は心臓が跳ねそうになる。


佑奈「美味しいですか?」

黒井の動揺をあざ笑うかのようにニコリと笑って尚も彼女は真っ直ぐに見つめてくる。

佑奈「さっきの・・・お礼のこと考えてくれました?」


まだ喉を通り切ってないビールを噴き出しそうになり思わず黒井は咳き込んだ。


黒井「ゴホッ・・!・・・ゴホッ!」


佑奈「大丈夫ですか・・・?」


佑奈はそう言うと黒井の膝の上に右手を添えて、心配そうに見つめてくる。


黒井「!」


黒井はもはや何が起こっているのかわからず半ば混乱してしまった。
至近距離で見つめられて心臓がバクバクと音を立てて鳴り始めた。
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