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第21章 チャプター21

　演技がかった郁美の台詞も、撮影されていることを意識してのことだったが、白けることはなかった。晴翔はストロークを深いものにし、郁美の躰を揺さぶった。膣襞がうねり、晴翔のペニスを締めつけていくのが、郁美にもわかった。郁美の淫液と晴翔の先走り汁が混ざり合い、抽送の度に膣口から掻き出された。その液が陰唇を伝い、お尻の穴まで届くのを、郁美は感じた。次はそのお尻の穴を犯されることになるにだろう。それを思うと、稲妻のような快感が腰のあたりに生じた。
　晴翔に肩をつかまれ、上半身を起こされた。座位で媾（まぐわ）うと、キスをされた。
「ん……あ、あハァ、いッいい」
　後ろ手を縛られているので、普段よりも深く、ペニスが膣の奥まで入りこんでいるような感覚があった。躯を密着させている分、腰の動きは制限されるが、より男に抱かれている感じが強かった。時折、ペニスが膣洞の気持ちよい箇所を擦り上げると、郁美は背を仰け反らせた。脚を晴翔の腰に絡め、結合を深くしようと求めた。呼吸が乱れているところへキスをされると、興奮で頭の中が真っ白になった。
　それまで、郁美は晴翔の膝の上に乗り、腰を振り立てる体位をとっていたが、繋がったまま、躰の向きを変えさせられた。正面から向き合うのではなく、背後から抱かれる姿勢をとった。膣を貫くペニスの角度が変わり、新たな刺激に郁美は呻いた。眉間に皺が寄り、顔を仰け反らせた。
　背後から、郁美は膝を掴まれた。晴翔に背中を預けるようにして、腰を突き上げられた。ぬちゃぬちゃと、二人の結合部分から淫らな男が響き、それが郁美を狂わせていった。唇を噛んで、荒波のように押しては返す快感に抗しようと努めた。
　その時、ベッドが軋んだ音をたてた。シーツが沈み、晴翔の躰ごと郁美の上体が傾いだ。
「俺も加えさせてもらうぜ」
　玲二の声がした。微かに石鹸の香りをさせながら、郁美に近づいてきた。
　顔に、何かが当てられるのを感じた。目を開けずとも、郁美にはそれが玲二のペニスであることがわかった。口を開けると、すぐにそれを咥えさせられた。