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墜ちてイク~性奴隷妻は羞恥指令に躯は溺れて……。
第6章 チャプター06
 それから、郁美(いくみ)が男子トイレを後にすることができたのは、十五分後だった。
 男は郁美に、お尻の穴を犯したペニスをお掃除フェラをさせた上で、口内射精をさせるまで、解放しなかったのだ。
 射精を終えると、男はさっさと脱いだ服を身につけ、「駅で見かけたら、また頼むぜ」などと捨て台詞を残して、ひとり去って行ったのだ。そうこうしているうちに、男が予告した通り、トイレに人が集まりはじめたので、郁美は身支度もそこそこに、逃げ出すようにして、トイレを後にするしかなかった。
 体に振りかけられはしなかったものの、口の中もお尻の穴も、男の精液で汚されたままだった。早いところ、シャワーでも浴びたいところなのだが、これからも男たちに求められるまま、体を捧げないとならないと思うと、億劫だった。それに、このなりでは、シャワーを浴びたくても浴びることはできない。それこそ、男を誘って、ラブホテルにでも行かなければ、果たせないだろう。
 お尻はトイレットペーパーで拭っても拭っても、精液が溢れ落ちてきてしまうので、アナルプラグはハンドバッグにしまわれたままだった。ミニスカートとタンクトップに、チュニックを上に羽織っているのは変わらないが、乳首が硬くしこったままで、チュニックがなければ、衆人の監視を受けていたのかもしれない。
 いや、肌が敏感になっていて、歩くだけで、肉体の奥底で燻っている官能の炎が、燃えたちそうになっているのを、郁美は意識した。今、男に手を引かれて、人の目につかない場所に連れ込まれて、股間のものを差し出されれば……郁美にも正直、自分がどうなってしまうのか、わからなかった。
 郁美はハンドバッグから、スマホを取り出した。今の時刻は、九時二十分。
 今頃、夫の隆一は妻の郁美が男を求めて、街中を徘徊しているなど、思ってもおらずに真面目に働いているに違いない。今日は残業になると聞いていたが、それでも日付が変わるまでには、家には帰らないといけないだろう。
 郁美がこんなことをしているのは、決して自分から求めてのことではなかった。過去がどうであれ、郁美は夫との生活を大切にしていたのだから。
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