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墜ちてイク~性奴隷妻は羞恥指令に躯は溺れて……。
第11章 チャプター11
 郁美(いくみ)は両手でふたりの男のペニスをつかみ、フェラチオをしていた。
 先程の男のペニスと比べると、太さや長さなどは見劣りはするが、あの男のものが特別だっただけで、セックスで快感を得られることについてなら、何ら不足はなかった。
 ふたりのペニスは長さはそれほど変わらないが、一方は幹が太くてごつごととしており、もう一方は亀頭が大きく、雁首が張り出していた。交互にふたりのペニスを観察しながら口で味わい、これを自分の膣に潜りこませたのなら、どんな蕩け顔で、喘ぎ声をあげてしまうのだろう、と躯(からだ)が昂るのを意識した。
 三人プレイをするのは、郁美はこれが初めてではない。後ろから二本挿しにされたり、一方の男のペニスを膣に受け入れながら、一方の男のペニスを口で悦ばせることを想像しただけで、背筋がぞくぞくとした。
 朝からずっと、肉の悦楽に浸され続けていた影響なのか、夫を裏切っていることへの罪悪感は官能に溶け、何かのスイッチが入ったかのように、セックスのことしか考えられなくなってしまっていた。
 ーーいや、もしかすると。
 と、郁美は声を出さずに、呟いた。
 こちらが郁美の地金で、隆一(りゅういち)との結婚生活のほうが偽りだったのかもしれない。一也(かずや)に叩き落とされた色地獄から、自身では這い上がることすらできずにいたのを考えると、それも道理と思えた。
「お……あんた、フェラが上手いな」
 郁美から見て、右側の男が言った。話しかけてくるのは、その男だけで、郁美はもうひとりの男ーー寸胴(ずんどう)の肉竿の持ち主の方ーーの声を、一度も聞いたことがなかった。
「気持ちいい?」
 ねっとりと、ペニスを弄ぶように愛撫しながら、郁美は聞いた。舌や手を動かして、男たちの反応から集中的に責めたり、または焦らすなどして、郁美は愉しんでいた。
「あっあ、あぁ……い、いいぞ。これだけで、逝ってしまいそうだ」
「あフン、く、口じゃなく――あそこに、ちょうだい」
「あそこ? あそこって、どこだ」
 見上げると、一方の口の端を持ち上げた男の好色な笑みに行き当たった。
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