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最後のキス~琉球の海を渡る風~ 
第3章 The wind of Ryukyu~琉球の風~
 先に藍那が地面に降り、草履を突っかけ、王のための履き物をきちんと揃えて置いた。王は藍那を見て嬉しそうに笑い、草履を履く。また軽く手を握られ、藍那は心臓がバクバクと音を立て始めた。
 そっと窺うが、王の方はいつもと同じようにごく自然体で手を繋いでいるように見える。王宮の庭園はとにかく広い。かなり歩いたのであろうと思われた頃、王の歩みが突如として止まった。
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