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最後のキス~琉球の海を渡る風~ 
第3章 The wind of Ryukyu~琉球の風~
 その時、言い終えない中に、王の身体がガクリとよろめく。藍那よりはるかに長身の身体がゆっくりと傾ぎ、藍那は悲鳴を上げた。
「首里天加那志!」
 藍那は叫び、咄嗟に王の身体を横から抱き止めた。しかし、どうしても藍那の方が引っ張られて一緒に倒れる形になった。とはいえ、そのせいで、間一髪、王の身体が地面に激突することだけは免れた。
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