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第5章 Ｔｈｅ　ｋｉｎｇ　ｗｈｏ　ｄｉｓａｐｐｅａｒｅｄ～消えた国王

　生まれ変わりと考えれば、自分があの時代へ飛んだことも、真戸那とどうやら姿形がうり二つであったことにも納得がいく。しかも誕生日まで同じだった。
　真戸那であった前世の自分は伝えたかったのだろう。十八年という短い生涯を自分がどのように生き、人を愛したかを。短くても、けして不幸せではなく、生涯にただ一人の男とめぐり逢い、愛し愛された幸せな日々を過ごし、そして最後まで愛に殉じて逝ったのだと。