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第13章 ミスオブ沙棗の涙　〜初恋のゆくえ〜

「…あぁ…はあ…ぁ…んん…。
…も…だめ…あな…た…んん…っ…」
啜り泣く紫織の白い双丘に朱色の跡がつくほど強く握りしめ、政彦は更に激しく腰を遣う。
「…気持ちいい？紫織…」
「…い…いい…っ…すご…く…」
激しい律動に揉みくちゃにされながら、紫織は快楽の階を登り始める。

「…君の…が僕に熱く絡みついて…離れないよ…。
…ああ…紫織の…は本当に名器だね…」
夫の言葉に震えるほどの羞恥を覚え、紫織は更に乱れる。
「…いや…い…や…そんな…いわない…で…」
「…嬉しいよ…。こんなに感じてくれて…。
…もっと…もっと感じて…。
…もっと…乱れて…いやらしい紫織を僕に見せてくれ…」
乳房を揉みしだかれ、最奥を強く突かれる。
「…んんっ…！…は…あぁ…ん…っ…」
口唇を貪られ、息ができないほど舌を吸われる。
「…あぁ…っ…んん…っ…！…や…あぁ…んんっ…」
政彦の抽送が一層激しさを増す。

「…はぁ…っ…い…悦い…きもち…い…い…」
…激しい律動に、紫織の花陰と政彦の牡の付け根からは白く泡立つ淫蜜が淫らな音を立てて、滴り落ちる。
それは政彦の先走りの精液と、紫織の花蜜が混ざりあった愛の証しの淫蜜だ。

「…政彦さ…ん…もう…出して…。
もう…おかしくなりそ…う…」
息を弾ませ、懇願する。
…もう…これ以上愛されたら、意識を失ってしまいそうになるから…。
「…もう…出して…」
…紫織の涙で潤んだ大きな瞳が、政彦を妖しく見つめる。
「…私を…孕ませて…」
妻のぞっとするほどの妖艶さに、政彦が息を呑む。
「…いいの？紫織…。
本当に…妊娠するかも…」
「…いいわ…。
貴方の赤ちゃんが欲しいの…。
また…妊娠したいわ…」
恍惚とした表情で微笑む。
…このからだに、新しい愛おしい小さな命が芽吹いたら…こんなに嬉しいことはない…。

「…貴方と…赤ちゃんと…また新しい人生を歩みたいわ…」

その言葉に、政彦が黙って紫織を掻き抱いた。

「…ありがとう…紫織…！」

…政彦は、泣いているようだった…。