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妖女な幼女【完結】
第6章 二人のカンケーを待つモノ
「いやあ…、合格おめでとう!ユキコちゃんもついに高校生だね…。それで、T高校ってえと、昔ながらのレトロチックなセーラー服だよな?」
ユキコちゃんはクスクス笑っている。
「それと…、通学はバスになるか…」
「はい。大体20分ですね。…実は、母に好きな人できて、もしかすると再婚するかもしれません。なんか、今のアパート引っ越そうかって…」
「そう…。まあ、お母さんもまだ若いからなあ…。とにかく、ユキコちゃん、ここはもう通学路じゃなくなるんだよな…」
S氏はさすがに、寂しい顔をモロ出しだった。
「あのう…、通学路じゃあなくなっても今まで通りでできませんか?私、これからも来たいんです、ココへは…」
無論、S氏は彼女からそう申し入れてもらえることが嬉しかったのだが…。
***
「ユキコちゃん…、最初にキミの写真を残すと決めた時に言ったこと、忘れてないよね?」
「はい」
「あの時はまだ小4だったけど、今のキミは高校生だよ。こんなオヤジが言うのもなんだが、魅力的な女性になってる。これ以上は目に毒ってのが正直な気持ちだよ」
「おじさん、私…、恐いんです。”あの時”からずっと、おじさんのところを通ってたからできたことが、できなくなっちゃうんじゃないかって…。”あの時”の自分に戻ってしまうような不安に駆られるんですよ。平気でウソついて、愛想笑いで人に近づく打算深い私がまた眠りを覚ますような…。そんあ気持ちがするんです。ですから…」
「キミはもう小学生じゃあないんだよ。あの当時オレができたことも、キミがまだ小さかったからさ。もう、こんなオヤジ、キミの役に立てないって」
「もう少し…。自分にもう少し自信がつくまで、通わせてくれませんか!」
「…まあ、オレも5年だからね…。本心は、ユキコちゃんの顔見れなくなると、めちゃくちゃ寂しい。こんあおじさんでよけりゃ、いつでもおいでよ」
「ありがとうございます!」
彼女は常に歯切れのよい敬語だった。
***
ユキコちゃんはクスクス笑っている。
「それと…、通学はバスになるか…」
「はい。大体20分ですね。…実は、母に好きな人できて、もしかすると再婚するかもしれません。なんか、今のアパート引っ越そうかって…」
「そう…。まあ、お母さんもまだ若いからなあ…。とにかく、ユキコちゃん、ここはもう通学路じゃなくなるんだよな…」
S氏はさすがに、寂しい顔をモロ出しだった。
「あのう…、通学路じゃあなくなっても今まで通りでできませんか?私、これからも来たいんです、ココへは…」
無論、S氏は彼女からそう申し入れてもらえることが嬉しかったのだが…。
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「ユキコちゃん…、最初にキミの写真を残すと決めた時に言ったこと、忘れてないよね?」
「はい」
「あの時はまだ小4だったけど、今のキミは高校生だよ。こんなオヤジが言うのもなんだが、魅力的な女性になってる。これ以上は目に毒ってのが正直な気持ちだよ」
「おじさん、私…、恐いんです。”あの時”からずっと、おじさんのところを通ってたからできたことが、できなくなっちゃうんじゃないかって…。”あの時”の自分に戻ってしまうような不安に駆られるんですよ。平気でウソついて、愛想笑いで人に近づく打算深い私がまた眠りを覚ますような…。そんあ気持ちがするんです。ですから…」
「キミはもう小学生じゃあないんだよ。あの当時オレができたことも、キミがまだ小さかったからさ。もう、こんなオヤジ、キミの役に立てないって」
「もう少し…。自分にもう少し自信がつくまで、通わせてくれませんか!」
「…まあ、オレも5年だからね…。本心は、ユキコちゃんの顔見れなくなると、めちゃくちゃ寂しい。こんあおじさんでよけりゃ、いつでもおいでよ」
「ありがとうございます!」
彼女は常に歯切れのよい敬語だった。
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