この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
sweet / 狂おしく咲く椿
第3章 エラー
その日、街は一面白く染まっていた。
白い吐息を吐きながら、家への道を歩いていた。
本郷若葉 16歳。
顔良し、頭良し、運動神経良し。
そして本郷グループの跡取り候補であった。
黒いスタイリッシュな眼鏡のレンズには、携帯の画面が映り込んでいた。
ふぅ、と白いため息を漏らす
携帯の画面には女の子からの愛を伝えるメールが映っていた。
それも一通ではなく何十通も。
(昨日は疲れたなぁ…、返事するの面倒すぎ…)
昨日は聖バレンタインデー、女性が愛する男性に贈り物をする日だ。
[若葉先輩!
部活でお話するうちに、
あなたのことが好きになりました!
私の気持ちに気づいてください! ]
(悪いけど、女の子の相手をしてるヒマなんてないんだ…っと。)
後輩の可愛い想いにそう返信すると携帯の電源を落とした
白い吐息を吐きながら、家への道を歩いていた。
本郷若葉 16歳。
顔良し、頭良し、運動神経良し。
そして本郷グループの跡取り候補であった。
黒いスタイリッシュな眼鏡のレンズには、携帯の画面が映り込んでいた。
ふぅ、と白いため息を漏らす
携帯の画面には女の子からの愛を伝えるメールが映っていた。
それも一通ではなく何十通も。
(昨日は疲れたなぁ…、返事するの面倒すぎ…)
昨日は聖バレンタインデー、女性が愛する男性に贈り物をする日だ。
[若葉先輩!
部活でお話するうちに、
あなたのことが好きになりました!
私の気持ちに気づいてください! ]
(悪いけど、女の子の相手をしてるヒマなんてないんだ…っと。)
後輩の可愛い想いにそう返信すると携帯の電源を落とした