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瑠璃色
第4章 最低な男


十二月になり、街はクリスマスムード一色。
キラキラして綺麗。
カップルの人は…プレゼントは?食事は?
考える事、いっぱいなんだろうなぁ。

私は…もちろん、おひとり様!…です。
仕事だし、いいの、いいの!

クリスマスと共に耳に入ってくるワード
それは…忘年会!
お付き合いが多い人は大変だ。
私は、ここの職場だけだもん、よかった。



「秀っ、ちょっといいか?」
「はい!何かありましたか?」

「今夜、ちょっと俺に付き合え」
「どっか行くんですか?」

「飲みだよ…」
「おっ?直人さん、まさか・・・俺に相談したい事
でもあるんですか? ニヤッ」

「アホか! 違う、違う…年に一回だけなんだけど
必ず来る男がいるんだよ。
うちが使ってる教材の担当者なんだけど、三年前に
担当変わって、そん時はまだよかったんだけどさ
去年一人で来て…俺さ、正直苦手…でも、仕事だし
お前も顔見てた方がいいかもだからさ…」

「わかりました、じゃ、それなら川崎も連れて行き
ましょうか?」
「ダメだ!! それだけは…絶対ダメだ!!」

「…えっ…?」
「あいつの前に…あいつの視界に川崎を絶対入れたく
ない…一言で言うと、とんでもない男。
たぶん、秀、お前引く!マジでビックリするぞ…」

「へーっ…何か、逆に早く会いたくなりましたよ!」
「ハーッ、俺は行きたくねーよ」

あのー…全部、私の耳に入ってきたんですけど。
こんな言われ方されるって、いったいどんな人よ?
会えないのがとっても残念だわ…




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