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瑠璃色
第4章 最低な男
ハーッ、なかなか眠れなかったな…
体が重たいや…
でも仕事には行かなきゃだし、準備しよう
バタンッ…カチャカチャ…
バタンッ…
「おっ!グッドタイミングだな!一緒に行こうぜ!」
「あっ…うんっ 笑」
「ほんとっ、寒くなったなよなー…もうすぐ今年も
終わりだぜ」
「そーだね…」
「もうすぐ冬期も始まるし、また大変になるよな」
「そー、だね…」
「俺さ…お前の事、好きなんだけど…」
「そー…だね…えっ?…何?」
「プハッ…何なんだよ、お前やっぱり人の話聞いて
ないだろ! ハハハッ…」
「…い…今、あんた変な事言ったよね?」
「話聞いてるか試したんだよ!気にすんな、好きって
言ってみたけど、違うから…ハハハッ…
俺、お前の好きな人、知ってるし ニヤッ」
「えっ…私…そんな人、いないし…」
「プッ…お前、何暗くなってんの?どうした?何か
あったのか?今日、パーッと飲みにでも行くか?」
「ううん、大丈夫!フフッ…ありがとう!!
さっ、今日も頑張らなきゃだね。」
職場に着くと、今日のスケジュールチェック!
準備をしていると、徐々に増えていくスタッフルーム
「お疲れっす!」
直人さんの声だ
「今日の調子はどうだ?」
「はい、元気です!!」
髪をグシャグシャってしながら優しく聞いてくる
直人さんに、私は目一杯の笑顔で返事。
「よし!今日も頑張ろうな!あっ、そうだ秀、ちょっ
と書類で確認したい事あるんだけど、今いいか?」
「はい、すぐ行きます」
フーッ…二人とも普通だな。何もなかったのかな…
政則の事だから、ある事ない事全て話してると思った
けど…ちょっと安心した。
そうだよね、もう学生じゃないんだもん
あの頃のあのノリで、あれこれ話すなんてないよね
フフッ…私の考え過ぎか!さっ、切り替え切り替え!