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瑠璃色
第4章 最低な男
秀俊side
直人さんから呼ばれた。書類?そんなんじゃない
昨日の事だ。
直人さんも、俺も、あいつには気付かれないように
至って普通を通す。
あの秋元って男…マジでとんでもない最低男だった。
俺の周りには、絶対いない男。あんな奴が存在して
いる事自体奇跡だと思う。
「秀、どうだった?川崎、変わった事なかったか?」
「たぶん、俺の想像ですけど…あいつ、俺達が過去の
事聞いたんじゃないかって不安になっていると思いま
す。ここまで一緒に来ましたけど、心ここにあらずで
ずっと俯いてました。」
「そうか、やっぱりそうか…
秀、昨日話した通り、とにかく俺達が聞いた事は、絶
対口に出さないように!
俺達は普通に、あいつの前では、今までと変わらず接
するんだ。もしかしたら、昨日の俺の言葉に、川崎に
何かしてきてもマズイから、なるべく、帰りは川崎と
一緒に帰ってくれ!悪いな、秀っ…俺の方も、気を付
けとくから!」
「わかりました。俺が出来る事は、何でもしますんで!」
「おぅ…頼むな!」
「じゃ、俺戻りますね」
「あぁ、俺も少しずらして戻るわ」