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瑠璃色
第1章 旅立ち…そして新生活
お継母さんは、ずっと俯き申し訳なさげにしている。
出て行く私を思い、きっと、心の底からそう思って
くれているんだろう…
だけどその姿を見ると、私の心は…いたたまれなく
なっていくんだ。
さぁ、そろそろ行こう。
先に荷物は送ってる…あとは、私がここから出て行く
だけだ。
「瑠璃、やっぱり父さん空港まで送って行くよ。」
「ヤダお父さん、そんな事されたら、私、泣いちゃう
よー…
もう、ここで大丈夫!お継母さんも、来てくれて有難
うございました。
それじゃ、二人とも体に気を付けてね…
行ってきます!!」
私、ちゃんと笑えてたよね?
もう、ここには戻ってこないだろう…
お父さんの再婚だけじゃない、この地元にはいい思い
出がない。
もう、ここには戻ってきたくないんだ…
私は、一人で強く生きていく!そう決めたんだ!!
男に頼らなくても生きていけるように。
自分の足で、しっかり歩いて行けるように。
お父さん、今まで本当にありがとう
そして
さよなら…
さよなら…
私のふるさと…