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瑠璃色
第8章 2人の時間
お見合いの時の話を聞いた。
何も知らなかった彩さんは、目の前に立つ淵上がお見
合い相手だったとわかって、涙が止まらなかったと…
本当は、ずっと好きだったんだと、彩さんがそう言っ
てくれたんだと…
もう、淵上の嬉しそうな顔ったら。
そして、彩さんのお兄さんが、淵上の父親代わりで立
ち会ってくれた事。
お見合いが終わり、彩さんのお兄さんからプレゼント
で貰った物…/////
実は直人さん、彩さんのお兄さんから聞いてて知って
たみたい…マッタクモウ…////
そして…来年、3月でここを辞めて、地元に戻り教師
になりたいと思っている事。
「「おめでとう!」」…って、また乾杯!
淵上、よかったね…だけど、なんか寂しいな。
同期がいなくなっちゃうんだなぁ…
「さて、そろそろ帰るか!」
三人お店を出て歩く道、分かれ道に差し掛かった時…
「じゃ」
と、言いかけた私の腕を掴み
「お前はこっち!」
と、引っぱられる。
「/////」
「プッ、直人さん独占欲、溢れまくってる」
「うっさい!俺はコイツがいないとダメになんの!
じゃな、秀…気を付けて帰れよ!」
「はい、お疲れ様でした。 川崎、また明日な!」
「うんっ、お疲れ様!おやすみー!!」
淵上と別れ、私達は手を繋ぎ、歩き出す。
「直人さん、私…嬉しかった。私も、直人さんと
いたかったから…/////」
「瑠璃が、秀と並んで帰るかと思ったら、我慢出来
なかった…そんな姿、見たくなかった…
いい年してヤキモチだな…これは。
ハハハッ…何か、恥ずかしいよ…////」
「直人さん、今日も泊まっていい?」
「プッ…いいに決まってんだろ?この際、俺ん家に
引越しってのはどう?」
「/////」
「瑠璃…そんな顔されたら…ヤバイ…////
早く帰ろう!ここで、襲いそうだわ ハハハッ…」