この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
瑠璃色
第9章 光が消えた時
今日一日、あの子はずっと直人さんの傍から離れなか
ったなぁ。
何もないとわかっていても、たまに胸がチクチクする
の…ヤキモチ?なのかなぁ…
「おぃ、川崎・・・大丈夫か?お前、直人さんに言っ
たら?お前の顔、超落ち込んでるぞ!!」
「うそっ…マジ?それ、ヤバいじゃん…クスクスッ…
淵上、ありがとうね!私は大丈夫だから。
直人さんと付き合ってる事、杉本さんと淵上しか知ら
ない事だからさ、言って、直人さんに何か迷惑掛けて
嫌な空気になるのも…ね。
取敢えず、直人さんはまだまだ忙しそうだし、落ち着
くのを待ってるよ」
「そうか?だけど、何かあったら俺に言えよ!」
「うんっ…ありがとう!」
次の日も、彼女は変わらず、直人さんのそばにいる。
私は…見て見ぬ振り。
一週間経つと、彼女は何故か、私と淵上のとこによく
来るようになった。
「あいつ・・・何? すっげーウザいんだけど・・」
私は、人差し指を立て…
「シーッ…!そんな事、言わないの!!彼女も頑張っ
てるんだから…ねっ!」
「ハーッ・・・」
「クスクスッ…ガンバレ!!」