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Gemini
第2章 キスの味
「…っふ……ん……ぁ…」
重なった唇の隙間から漏れる自分の息には、少しだけ声がのせられていく。
「いつの間にこんなに大人になったの?」
腰のラインを撫でていた手は背中にまわり、ぎゅっと苦しいほどに抱きしめられた。
硬いものが太ももに当たって、ドキッとする。これって…
「そろそろ始めようか…」
「え?」
「数学、だよ」
もっとこの心地のいい場所に居たくて、魔法の言葉をノアに言ってみた。
「……アンブラッスモワ」
ぎゅぅぅっと抱きしめられたあと、またノアの唇が近づく。微笑むノアは凄くかっこいいけど、今の真顔のノアも綺麗だった。
お互い横を向いて抱き合っていたのに、気づけば私の上から覆い被さるように体がくっついていた。腕で支えてるのか重さはまったく感じなかったけど、固くて熱いものが当たる度、私の体も熱くなった。
この先に進むってことはどういうことか、もちろん知ってるし、経験済みの友達もいないわけじゃない。
私がノアと?
この固いものを?
そう思うとお腹のあたりがぎゅうっとなった。
疎かになっていた私の舌の動きを感じたのか、ノアの舌は離れていった。
もっと…
「アンブ…っ」
ノアは私の言葉を遮るようにチュッと音を立てて軽く唇を吸うと、体を離してしまった。
「おいで」
手を引かれて体を起こされる。
「今日はおしまい。始めるよ。」
おでこにキスしてから、頭を撫でられる。
「そんな顔、しないの」
もう一回だけキスをすると、ノアは椅子に座った。
(そんな顔…どんな顔だろう…)
恥ずかしくなって、顔が熱くなる私をよそに、ノアが喋り始めた。
「今回の範囲は?ここら辺まで?」
さっきまであんなキスをしてたのに、もういつも通りのノアになってた。
重なった唇の隙間から漏れる自分の息には、少しだけ声がのせられていく。
「いつの間にこんなに大人になったの?」
腰のラインを撫でていた手は背中にまわり、ぎゅっと苦しいほどに抱きしめられた。
硬いものが太ももに当たって、ドキッとする。これって…
「そろそろ始めようか…」
「え?」
「数学、だよ」
もっとこの心地のいい場所に居たくて、魔法の言葉をノアに言ってみた。
「……アンブラッスモワ」
ぎゅぅぅっと抱きしめられたあと、またノアの唇が近づく。微笑むノアは凄くかっこいいけど、今の真顔のノアも綺麗だった。
お互い横を向いて抱き合っていたのに、気づけば私の上から覆い被さるように体がくっついていた。腕で支えてるのか重さはまったく感じなかったけど、固くて熱いものが当たる度、私の体も熱くなった。
この先に進むってことはどういうことか、もちろん知ってるし、経験済みの友達もいないわけじゃない。
私がノアと?
この固いものを?
そう思うとお腹のあたりがぎゅうっとなった。
疎かになっていた私の舌の動きを感じたのか、ノアの舌は離れていった。
もっと…
「アンブ…っ」
ノアは私の言葉を遮るようにチュッと音を立てて軽く唇を吸うと、体を離してしまった。
「おいで」
手を引かれて体を起こされる。
「今日はおしまい。始めるよ。」
おでこにキスしてから、頭を撫でられる。
「そんな顔、しないの」
もう一回だけキスをすると、ノアは椅子に座った。
(そんな顔…どんな顔だろう…)
恥ずかしくなって、顔が熱くなる私をよそに、ノアが喋り始めた。
「今回の範囲は?ここら辺まで?」
さっきまであんなキスをしてたのに、もういつも通りのノアになってた。